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プレスリリース・研究成果

大規模物流倉庫の業務に量子アニーリング技術を応用し省力化 物流2024年問題の解決へ向け共同研究開始

研究のハイライト

シャープが長年培った自動搬送ロボットの制御システムに、東北大学が研究開発する量子アニーリング技術を応用した実証研究を行う。

制御システムに特化した独自アルゴリズムと計算過程に基づき、専用高速計算機を開発する。

ロボットの搬送制御のみならず商品配置やレイアウト設計など、倉庫業務および運営について総合的なソリューション開発に挑む。

1000台規模の自動搬送ロボットの最適経路を瞬時に計算できる高速計算機の開発に取り組むことで、人手不足が深刻化する物流業界の省人化・効率化につながることが期待されます。

国立大学法人東北大学(所在地:宮城県仙台市、総長:大野英男、以下:東北大学)とシャープ株式会社(本社:大阪府堺市、代表取締役社長 兼 CEO:呉柏勲、以下:シャープ)は、量子アニーリング(注1)を応用した自動搬送ロボットの多台数同時制御に関する共同研究を開始しました。

物流倉庫における1000台規模の自動搬送ロボットの最適経路を瞬時に計算できる、高速計算機の開発に取り組みます。

研究者情報

大関真之

教授

東北大学大学院情報科学研究科

用語解説

注1. 量子アニーリング
極低温において、原子や分子などの非常に小さいスケールの減少を捉えると、結果が常に変動する「量子揺らぎ」が存在することが知られています。これを利用して揺らすことでひっかかりのない安定した配置へ誘導する量子アニーリングと呼ばれる技術が1998年に東京工業大学の当時大学院生であった門脇正史氏(現:デンソー株式会社)、西森秀稔名誉教授から提案されました。カナダのベンチャー企業である D-Wave Systems社が量子アニーリングの原理に従ったコンピュータを製作して販売をしています。原子や分子の振る舞いを調べる量子シミュレーションや、様々な可能性の中で最も良い回答を探索する最適化問題、人工知能の基盤技術となる機械学習への応用などが注目されています。